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人工知能と弁護士業務
Harvard Law Schoolの卒業40周年記念と Harvard Law Schoolの創立200周年記念の行事に参加してきた。Artificial Intelligence and Law というClassroomのDiscussionを傍聴したが、やはり話題は何と言っても人工知能がこれからの法律業務にどういう影響を与えるかということであった。
Americaでの法律業務に関する人工知能の使われ方は現状では次のようになっている。
1.判例調査はほとんど人工知能が行っている。
2.複雑な契約交渉、例えば合併買収の契約交渉の契約書のDraftingも人工知能が行っている。
3.相手方との契約交渉の対策、立案、対抗案の作成も人工知能が行っている。
4.連邦の法律案の作成に関わる関連法令の調査、用語のCheckも人工知能が行っている。
ということであるから、これからの法律事務所の業務も様変わりし、今まで弁護士が行っていた業務はほとんど人工知能が肩代わりするようになっている。
次の冗談で締めくくられた授業であった。
曰く 「これからの弁護士の業務はClientと飯を食って酒を飲み交わすという営業活動が中心になる。これだけは人工知能が肩代わりが出来ない。」
これからのLaw StudentsはComputer ScienceのBachelor を持っている人間が大学院大学であるLaw Schoolに入って来るのが一番望ましい。というか、大手企業の法務部や大法律事務所はそういうLaw Studentsを採用したがるということであった。
StanfordのComputer ScienceのBAとHarvard Law SchoolのJDという組み合わせがLawの世界では最強となるらしい。