Search
Event notice
第172回丸の内Square Academy Seminar のお知らせ
Technion Japan 主催第172回丸の内Square Academy Seminarのお知らせ
「Blockchain 対 DAG の戦い、 どちらに軍配が上がるか? 」
Truth, 真実は誰の手にあるべきか、これがまさに"Data democracy vs Despotism / Autocracy" (専制主義) の問題なのです。
たとえ話をしましょう。
ObamaのBirth Certificate(出生証明書)は誰が持っているでしょう?すなわちObamaがどこで生まれたか?という真実は、Birth Certificateなのですが、その真実を誰が管理しているのでしょうか?そうです、答えはBirth Certificateの紙切れを持っているObama自身が管理している。
だからTrumpが「ObamaはAmericaで生まれていない」と言ったときに、Birth CertificateをObama自身が公開できたのです。
さて、ここで考えてみてください。
もしBirth Certificateがdigital情報になり、Americaの国家安全保障局(National Security Agency)NSAによって彼らの集中serverの中に管理されているとしたら、さて、どうなるでしょう?
Trumpに呼応してRussia政府がその集中serverにhackingし、ObamaのBirth Certificateの情報を書き換え、出生地をAmerica国外のどこかの国、と書き換えることも簡単にできる訳です。 そうすると、出生地どこかというObamaにとっての重大な真実は書き換えられてしまうことになる。
これが今問題になっている"data専制主義"、"Data Despotism / Autocracy"の問題なのです。
皆さまの個人情報がGAFAや国家の巨大serverに一極管理される状況を"Data Despotism / Autocracy"と言います。極端な話そうなると、そのdata serverを管理している人間が、簡単に皆さまの個人情報を書き換えたり、消去したり、あるいは場合によっては操作missで紛失してしまうかもしれない。あるいは流出してしまうかもしれない。あるいはhackerが侵入してそれを改ざんしてしまうかもしれない。これがdataの一極集中管理の大きな問題点なのです。
そこで生まれてきたのがBlockchain、分散記帳distributed ledger systemなのです。 Blockchainは皆さまのdataが"世界中に分散して散らばる人々のPCの中に"分散記帳"という形で記録されますので、一つのdataを不正改ざんしても、分散記帳されている他のdataを同時に改ざんしない限りは真実は消されません。 分散記帳の数が広がれば広がるほどdata改ざんは不可能に近くなる訳です。 これをdataの分散管理、分散記帳、あるいは"Data Democracy"と言います。
自分の個人情報が分散記帳され、その個人情報のkey、すなわち暗号key/crypto keyを持っているあなた自身が管理できる。自分に関わる真実は自分が管理することができる、というsystemがBlockchain systemです。
しかしBlockchainにも問題点が出てきました。情報量が多くなればなるほど分散記帳されているので、一つのその中の情報を変更すると、それに関わる全てのBlockの情報も全て変更しなくてはならなくなり、さらに関連して分散されている関連情報も全て変更しなくてはならなくなります。それに要する時間がBlockchainでは集中serverで管理している場合に比べ、1分、2分、場合によっては10分位時間がかかる、という状況が出てきた訳です。 それでは1秒間に何十万件もの大量取引には使えない訳です。
しかも新たなBlockを作り出すにはminingというこれまたとてつもなく時間と金のかかる作業を強いらされます。ここでBlockchainの限界、すなわち時間がかかり、金がかかるという問題が浮かび上がってきた訳です。
ここでBlockchainが壁にぶち当たって、結局、Technio Japanが2019年6月に主催したIsrael Fintech Tourでつぶさに調査してきたように、現状ではBlockchainとrelational data baseの "hybrid使用" という所に落ちついてきています。
実際にそのhybrid使用をしているIsrael startupも調査してきましたが、hybrid使用の問題点は、併存使用している集中data serverが壊れたりhackingされると結局dataが欠損する恐れがある。また、そのdata集中serverが管理している人間の手に真実が管理されるという問題は解消しない。
そこで、Blockchainと同じような分散記帳型の新しいcomputer型理論が求められていました。 ここにTechnionの天才数学者がDAGというsystemを使い、新たな分散記帳の理論を構築したわけです。これを"DAG system"と言います。
Technion 大学、Israel工科大学の天才数学者が開発したDAG systemは、Blockchainの欠点、すなわち遅い、費用が掛かる、miningに時間が掛かる費用も掛かる、という欠点を全て克服した新しい統計学、数学の理論です。
今回はSilicon Valleyに本社を置くPALO ALTO INSIGHT社のCTOであるJohn Brooks氏、 aka,TAKA長谷川氏にわざわざSilicon Valleyからお越しいただき、
Silicon Valleyきってのcomputer scientistであり、data scientistであるTaka 長谷川氏、aka,John Brooks氏に石角完爾がお願いして DAG とはどういうものか、実際に解説頂きます。
なぜBlockchainをdata管理に使い情報民主主義を実現することにここ10年間、世界の企業はつまずいたのか、そしてDAGがどのような天才的突破口をこの情報民主化、分散記帳systemに提供出来るのか、ということについて、恐らく日本で初めて聞ける講義となります。
記
日時: 2019年7月24日(水) 12:00~13:00 13:00 から、同じく学士会館内のレストラン、ラタン(1階)で講師の先生を囲み懇親会を開催
場所: 学士会館309号室 (東京都千代田区神田錦町3-28 電話:03-3292-5936)
会費: 丸の内Square Academy会員 無料 / Technion Friends、 Friendsからは何名でも無料
/ Technion Junior +Plus 無料 / Technion Junior お一人様3,000円/ 一般 お一人様4,000円
講師: 長谷川 貴久 氏
講演内容: Blockchain 対 DAG
講師の略歴 : 長谷川 貴久 Takahisa Hasegawa, aka John Brooks, Palo Alto Insight 社 CTO. (www.paloaltoinsight.com) IBM 勤務後、2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得したのち、シリコンバレーのApple本社でSiriのデータサイエンティストとして活躍。Siriの頭脳を形成する様々な機械学習のモデルを実装。機械学習の先進カンファレンスであるNIPSで開催されたAIコンペティションの審査員を務めた。Georgia工科大卒